ブラジル亀、年800万匹もの流入続く=生存脅かされる在来種―中国

Record China    2009年5月28日(木) 0時52分

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25日、中国でブラジルから輸入された外来種の亀が増え、在来種の亀が激減しており、中国動物学会の専門家が「ブラジル亀を飼わないように」と注意を喚起したと伝えられた。資料写真。

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2009年5月25日、北京科技報によると、中国でブラジルから輸入された外来種の亀が増えたために在来種の亀が激減しており、中国動物学会の専門家が「ブラジル亀を飼わないように」と注意を喚起している。

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北京市のあるペット市場では毎日大量のブラジル亀が店頭に並んでいる。大きめのものでも10元(約140円)、小さいものなら5元(約70円)で購入できるとあって、大学生が学生寮で飼うケースが多いという。ある大学生は、値段が安いため多くの同級生が亀を飼っていると話す。安価なこともあり、死んでしまっても精神的なダメージが少なくて良いのだという。

ブラジル亀はアカミミガメとも呼ばれ、米大陸が原産。80年代に香港へ輸入され、飼育しやすいことから中国国内でも大量に移入されている。現在、海南省、広東省など5省で年間5000万匹ものブラジル亀が生まれているほか、海外からも毎年およそ800万匹が輸入されている。

中国動物学会の史海涛(シー・ハイタオ)氏は、ブラジル亀は中国の在来種の亀と比べて繁殖力も生存力も強く在来種の生存が危険にさらされていると話し、台湾ではすでに在来種の亀は自然界では絶滅してしまった可能性が高いと指摘する。ブラジル亀は多くの国で輸入が禁じられているが、中国にはブラジル亀の飼育や売買を禁じる法律がまだなく、在来種の生存が脅かされていることを、人々にもっと知ってもらいたいと話している。(翻訳・編集/岡田)

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