2009年5月14日、13日付新華社によると、中国国家統計局の姚景源・チーフエコノミストは、すでに出そろった2009年4月の物価や貿易、工業生産、消費、金融などのマクロ経済指標を分析した上で、「昨年後半からの中国経済の落ち込みは、中央政府の一連の景気対策の効果が現れ始めたことで、ひとまず、ブレーキがかかったと言える」と述べた。

世界金融危機のあおりを受け、中国経済の成長は08年秋から大きく鈍化したが、4月の統計では固定資産投資の伸びが好調だったほか、小売りの伸びもわずかではあるものの前月を上回るなど、経済の落ち込みが底を打ったとみられるデータも出てきた。

ただ、姚氏は「世界経済は依然、厳しい状況で、中国経済も困難が続いている状態だ」とも述べ、「一連の景気対策を確実に実施して、良い兆候を安定的なものにする必要がある」と強調した。（翻訳・編集/ WT）