<四川大地震>被災者の心のケア、第一線で活躍した「日本留学帰り」―中国

Record China    2009年5月13日(水) 6時25分

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12日、多数の犠牲者を出した四川大地震から丸1年。被災者の「心のケア」を進める上で、日本に留学経験のある専門家が第一線で活躍していたという。写真は震災1周年に際し、10日から3日間だけ特別開放された激震地の北川チャン族自治県曲山鎮。

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2009年5月12日、多数の犠牲者を出した四川大地震から丸1年。被災者の「心のケア」を進める上で、日本に留学経験のある専門家が第一線で活躍していたことが分かった。華字紙・中文導報が伝えた。

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97年に来日し、07年に熊本大学大学院の博士課程を修了した後、四川省に戻って精神疾患の治療に従事していた陳孜(チェン・ズー)さん。日本では「臨床行動科学」を学んだ。日本語が堪能な陳さんは震災後、すぐに日本赤十字社のホームページで被災者の心のケアの方法を学ぶ。そして、自らもそれを実践しながら、他のスタッフたちにも積極的に伝授した。中国ではまだ進んでいない「心のケア」への取り組み。陳さんも最初は手探りの状態だった。

特に心配されていた子供たちの心理面への影響も、そんな陳さんたちの努力が功を奏したのか「想像より遥かに楽観して良い」という。だが、教師や行政担当者、現場の救援隊員の心のケアは人手不足からあまり進んでいないのが現状だ。

四川省には陳さんのほか、日本で心理学を勉強した留学帰りがあと2人いる。いずれも震災復興について話し合う専門家会議で度々顔を合わせる仲だという。(翻訳・編集/NN)

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