<地球温暖化>「中国の森林面積減少が原因」説を否定―中国科学院研究チーム

Record China    2009年5月12日(火) 9時7分

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10日、中国科学院地理科学・資源研究所の研究チームが、中国の土地利用の変化による過去300年間のCO2排出量は、諸外国の研究者が主張する数字の3分の1に過ぎないとする研究結果を発表した。資料写真。

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2009年5月10日、中国科学院地理科学・資源研究所の葛全勝(ガー・チュエンション)研究員が指導する研究チームが、中国の過去300年間での土地利用の変化によるCO2排出量は、諸外国の研究者が主張する数字の3分の1に過ぎないとする研究結果を発表した。新華社通信(電子版)が伝えた。

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最近数世紀にわたる中国の森林面積の加速度的減少と耕地化によりCO2排出量が増加、これが地球温暖化の大きな原因になっているというのが世界の研究者たちの通説だ。

しかし同研究チームの研究結果によると、中国の耕地面積は1661年から20世紀末にかけて6078万ヘクタールから9609万ヘクタールに増加、森林面積は1700年から1949年にかけて2億4800万ヘクタールから1億900万ヘクタールに減少したものの、植生と土壌の変化による排出量は45億〜95億4000万トンで、諸外国が算出した171億〜334億トンには遠く及ばない。他には、生物によるCO2排出量が約37億トン、土壌中の有機炭素の排出量が8億〜58億4000万トン。また同研究結果は、1980年から1988年にかけて、森林の回復により4億5000万トンのCO2を吸収するなど、中国政府の努力は着実に実を結んでいると強調した。

同記事は、諸外国の研究者は中国の歴史状況に対する把握に限界があり、利用できるデータも乏しいが、中国の研究者は豊富なデータからより緻密な研究が可能で、その結果はより信頼できると主張している。(翻訳・編集/津野尾)

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