Record China 2009年5月2日(土) 13時32分
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2009年5月1日、人民日報は記事「豚インフルエンザ報道はニューヨークタイムズを学べ」を掲載、米ニューヨークタイムズ紙の冷静な報道を高く評価した。写真は山東省青島市の入国検査所での体温検査。
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2009年5月1日、人民日報は丁剛(ディン・ガン)記者の署名記事「豚インフルエンザ報道はニューヨークタイムズを学べ」を掲載した。米ニューヨークタイムズ紙は冷静に新型インフルエンザについて報道しているとして、過熱気味の中国メディアに警告している。
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4月27日、ニューヨークタイムズ電子版のトップニュースは、アフガニスタンでの米軍の活動を伝えるものだった。新型インフルエンザ関連のニュースは「世界はエドガーくんのせきを聞いた」とのタイトル。ユーモアを交えつつ、世界最初の感染者とされる5歳男児のニュースを報じた。翌28日もトップニュースは新型インフルエンザではなかった。もちろん新型インフルエンザ関連のニュースを伝えていないわけではない。ただし「大統領はわたしたちに警戒し事態の発展に注目しつつも、パニックとなるべきではないと発言した」と報じるなど、極めて抑制の利いた報道となっている。
中国の報道は混乱し、意識的か無意識かを問わずウイルスの脅威を喧伝しているが、同紙の抑制された報道は「敏感性」を示すものだと丁記者は評価する。こうした「敏感性」は職業道徳や社会的な責任感から生じたものであり、報道の選択や紙面の構成によって表現されるという。欧米を代表するメディアであるニューヨークタイムズは過去には商業的な動機から虚偽報道を行ったこともあったが、新型インフルエンザ報道で見せた「敏感性」は中国メディアも学ぶべきだと述べている。
丁記者の警告は中国メディアに向けられたものだが、報道が過熱気味なのは日本も同様。同氏の提言を真摯に受け止めたい。(翻訳・編集/KT)
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