観光会社不慣れ、観光バス不足……、急増する本土客の受け入れ態勢不備が露呈―台湾

Record China    2009年4月27日(月) 14時32分

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26日、台北市の工事現場からクレーンが墜落し、中国本土の観光客2人が死亡した事件を受け、台湾メディアは急増した本土客の受け入れ準備が整っていなかった旅行業界の実態を指摘した。写真は台湾に到着した遺族に頭を下げる事故を起こした工事関係者。

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2009年4月26日、台北市の工事現場で37階の高さからクレーンが墜落し、中国本土からの観光客2人が死亡した事件を受け、台湾メディアは急増した本土客に満足なサービスを提供する準備が整っていなかった旅行業界の実態を指摘した。中国新聞網が伝えた。

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メディアや業界内部では「2度と起こしてはならない事故」として大きく取り上げられる一方、台湾紙・聯合報は、他にも多くの事例が本土観光客の受け入れ態勢が整っていない現状を物語っていると指摘。先日も高雄と澎湖島(馬公)の間を結ぶフェリー「台華輪」に乗るはずだった中国本土からの観光客が、台湾側旅行会社のミスにより船上で7時間も待たされる事件があったばかりだと報じた。観光バス不足により、観光客がレストランやホテルで長時間待機させられる事態も頻発している。

5月のGWを前に懸念が広がる中、花蓮世邦綜合旅行社の呉咏昌(ウー・ヨンチャン)社長は、「観光バスの件は問題ない。すでに100以上の本土ツアー団が台湾を訪れる予定になっている」と準備万端であることを強調した。

だが、聯合報は、2か月前までは本土客の少なさを嘆いていた業界が、いざ急増してみるとサービスの質の悪さばかりが目立つと指摘。せっかく来てくれる本土客に対し、心のこもったおもてなしをしなければ、ブームはすぐに去ってしまうと警告した。(翻訳・編集/NN)

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