<一人っ子政策>全国的緩和へ、1世帯2人出産を提言―上海市

Record China    2009年4月22日(水) 6時47分

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20日、上海市人口・計画生育委員会が、一人っ子政策緩和の可能性について言及した。全国的に1世帯に2人までの出産を認めても、人口学的にはバランスを崩すことはないという。資料写真。

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2009年4月20日、上海市人口・計画生育委員会の孫常敏(スン・チャンミン)副主任が、一人っ子政策緩和の可能性について言及した。上海で開催された「調和社会と高齢化問題」を主題とした講演でこの問題に触れた。中国新聞社の報道。

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08年末の統計では、中国の総人口に60歳以上の高齢者が占める割合は12%、1億5900万人超となっている。とくに一人っ子政策が早くに普及した上海市の状況は深刻で、2030年までには人口の半分が65歳以上となる見込み。

急速に進む高齢化に対し、孫氏は「従来の計画生育政策(一人っ子政策)は現在の国情にそぐわない。個々の家庭事情や経済力に合わせて世帯規模を指導していく必要があるだろう」と発言した。全国的に1世帯2人までの出産を認めても、人口学的にはバランスを崩すことはないとしている。

中国ではかつて子だくさんがよしとされたが、時代は変わり、子供の養育コストが上昇し続ける中、子だくさんを望む夫婦は現実的には減ってきているという見方も、政策緩和の方向性を後押ししている。1世帯に2人までの出産を許可すれば、高齢化に歯止めをかけるほか、現在不均衡を生じている男女比の問題も解決に向かうとしている。(翻訳・編集/愛玉)

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