<レコチャスタッフのつぶやき>乱世に学ぶ人生哲学―映画「ウォーロード/男たちの誓い」を見て

Record China    2009年4月22日(水) 20時49分

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5月に公開を控えた映画「ウォーロード/男たちの誓い」の試写会を取材してきた。物事を大局的に見ることの大切さや目先の利己が自己を滅ぼすことなど、今も昔も変わらぬ不変の事実が作中では語られていた。写真は劇中写真。

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5月に公開を控えた映画「ウォーロード/男たちの誓い」の試写会を取材してきた。「ウィンター・ソング(05年)」や「ラブソング(97年)」など、娯楽色あふれるラブストーリーを得意とするピーター・チャン(陳可辛)監督の最新作ということで期待して見に行ったのだが、ただ面白いだけではなく、より人間らしく生きるための原理について、いろいろ考えさせられた。

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時は清代末期。太平天国の乱での実話をもとにストーリーは展開する。反乱静定に奔走する清朝将軍と、盗賊、その養子が出会い、友情を育み、義兄弟の契りを交わすのだが…。乱世にうごめく男たちの友情と裏切りを描く物語だ。

作中では、中国唐代の詩人・杜甫の有名な詩句を引用していた。「射人先射馬―人を射んとすれば先ず馬を射よ。擒敵先擒王―敵を擒えんとすれば先ず王を擒えよ」。簡単に言えば、物事の解決には要点を把握せよ、ということかと思う。言うのは簡単だが、実際に行動へ移すのは非常に難しく、しばしば遠回りになったりすることもある。

また、わたしが作品を通じて学んだのは、どんな時でも冷静さを忘れてはいけないということ。冷静さを欠いて判断を誤るケースは少なくはない。物事のよい面と悪い面、全体の関係性や大局を見る力が大事だということだ。個人的な目先の利益を追うと、すべてを失うこともある。

利己という言葉は、人間の心に住む“悪魔”だ。これは今も昔も同じこと。「ウォーロード/男たちの誓い」は、そんな不変の事実を語りかけてきた。(文/SF)

※「ウォーロード/男たちの誓い」は5月8日公開。ジェット・リー(李連杰)、アンディ・ラウ(劉徳華)、金城武の豪華主演陣も見ものだ。

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