<食の安全>恐怖の「人工赤身肉」!養豚業者には暗黙の了解―広東省広州市

Record China    2009年3月25日(水) 16時21分

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24日、多くの養豚業者が豚肉の脂身を減らすためにラクトパミンを飼料に混入させているという疑いが持たれている。塩酸クレンブテロールとともに中国では「痩肉精」と呼ばれ、いずれも人体に悪影響を及ぼすものとして使用を禁止されている。資料写真。

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2009年3月24日、多くの養豚業者が豚肉の脂身を減らすためにラクトパミンを飼料に混入させているという疑いが起きている。ラクトパミンは塩酸クレンブテロールとともに中国では「痩肉精」(「痩肉」は中国語で赤身肉)と呼ばれているが、いずれも人体に悪影響を及ぼすものとして使用を禁止されている。南方農村報の報道。

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2月18日、広東省広州市に流通した湖南省産の豚肉から「痩肉精」が検出された。市当局は市内養豚業者に使用禁止を命令、使用していた6人の業者が逮捕された。しかし、この6人は氷山の一角のようだ。というのも、塩酸クレンブテロールと異なり、ラクトパミンは7〜10日間使用を控えると豚の体外に排出され、検出が不可能になるのだ。

1990年代中ごろ、赤身を増やすために香港向け豚肉に「痩肉精」が使用され始めた。しかし98年の春、香港で中毒事件が発生。これによって同年5月、香港向け豚の飼料へ同剤の混入が禁止された。塩酸クレンブテロールは当初、筋肉増強剤として人間向けに使われていたが、豚に使用したところ効果が見られ、飼料の添加剤として多く使われるようになった。

養豚関係者によると、「痩肉精」の使用は暗黙の了解となっており、ラクトパミンの特性から検出は非常に困難になっている。もちろん赤身肉が多いと利益も大きい。1頭の豚に対し8元(約110円)の「痩肉精」を加えると、22元(約300円)の利潤をあげることができるのだ。つまり利潤率は275%にもなる。しかし、人体に摂取されると動悸やめまい、最悪の場合には死にも至ると言われるラクトパミン。当局の徹底的な調査が求められる。(翻訳・編集/小坂)

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