30年で「世界最大の博士輩出国」に、質の低下懸念―中国

Record China    2009年3月15日(日) 10時26分

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12日、中国の博士教育は1978年から始まったが、現在ではアメリカを上回る世界最大の博士輩出国になっている。一方、学位取得者の「質」の低下を懸念する声が高まっている。写真は四川大学大学院の卒業式。

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2009年3月12日、中国青年報によると、1978年から中国の博士課程教育は正式に始まったが、現在ではアメリカを上回る世界最大の博士輩出国になっている。

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中国国務院学位委員会の楊玉良(ヤン・ユーリャン)主任が2008年4月に行われた第1回全国地方大学発展フォーラムで明らかにしたところによると、現在中国で学士学位が取得できる大学は700校余り。一方アメリカは1000校を上回るが、博士学位を取得できる大学院が中国ではすでに310校に上り、米の253校を大きく上回っている。06年に米が輩出した博士学位取得者は5万1000人で、中国は4万9000人だったが、07年になると中国の博士学位取得者は5万人を超え、08年も増加を続け、現在は米を上回る「世界最大の博士輩出国」になっているという。

統計では、1982年の修士課程募集人数は1万778人だったが、07年には36万590人、年平均15.07%のペースで増加。博士課程も1982年の募集人数は302人だったが、07年には5万8002人を数え、年平均23.41%と大幅に増加。07年までに中国が輩出した博士学位取得者は計24万人、修士学位取得者は180万人にのぼる。博士号取得数が増える一方で、中国は博士学位の授与率が他国と比べてきわめて高く、学位取得者の「質」の低下を懸念する声が高まっている。(翻訳・編集/岡田)

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