Record China 2009年3月11日(水) 12時46分
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「中国人は話し声が大きい」。中国人の国際社会でのマナーを語る際によく言われれることだが、これにはそれなりの理由がある。写真は「鉄ラッパ」の異名で有名な中国のサッカーファン。
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先日、レコードチャイナ配信の記事「『たんなる習慣の違い』!海外での中国人マナーの悪評に反論」というニュースをおもしろく読んだ。この記事はずいぶんと関心度が高いようだ。(編集部注:この記事は、海外で批判される中国人の「国際マナー違反」を、「国家間の習慣の違い」と論じている)文中で元駐日大使の武大偉氏が言わんとしていることは、中国人のわたしにはよくわかる。
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確かに、「中国人は大声で話すのが好きだ」と言っても語弊はないだろう。もちろん、中にはそれを批判する中国人もいるかと思うが、これは仕方がないことでもあるのだ。私がそう思うのには理由がある。
私は内気な子供だとずっと言われてきた。幼稚園から中学校まで、授業中に先生の質問に答える時にはいつも、「大きい声で」と言われていた。また、人と挨拶する際にも「大きい声で」と両親から言われた。「それが礼儀正しさだ」と、いつも言い聞かされてきた。私の実家は社宅の5階で、1階から5階までの住人は全員、両親の同僚だった。毎日の下校時は、ちょうど彼らの帰宅時間でもあったが、私が5階の家に戻るまで、すべての階の大人たちに大きい声で挨拶しなければならなかった。こんな環境の中に育った私だから、普段の話し声は日本人より大きいに違いない。でも、その事実は別に誰に批判されることもないと思っている。
確かに日本に来てから、中国人の話し声は大きいのだと気づいた。私も声を抑えて話すよう、いつも気をつけている。それでも出張などで中国へ戻ると、電話の声など自然に大きくなってしまう。その理由のひとつには、中国の騒音環境が劣悪ということがある。大きな声で通話しない限り、声が相手に届かないのだ。しかし、ネットで少し調べたところ、中国政府も騒音に関してはいろいろ制限を設けているようである。
住宅地の増加に伴って住民から静かな住環境を求める声が出てきたため、北京でも数年前から「北京市環境騒音汚染防止法」が実施されている。しかし周知の徹底不足もあり、実施当初から依然としてクラクションが鳴り止まない状況のようで、実際のところは、ドライバーらのモラルに期待するしかないのだ。昨年9月には、ディスコやスーパーなどの騒音規制に国家基準が設けられたが、静かな住環境を手に入れるには当分時間がかかりそうだと専門家は言う。中国人を取り巻く環境は、このように騒がしい。これを変えない限り、中国人の声は小さくはならないだろう。
私は声が大きいことが悪いことだとは思っていない。ただし、唯一気になるのは、一部の中国人に遠慮が欠けていることだ。ほかの国で生活するにしても、海外旅行にしても、周りの様子をよく確認して行動することが必要だと思う。ほかの人に迷惑をかけているのかどうかは配慮しないといけないし、それは世界万国に共通するもの。中国が世界の中国になる為に、その道は通過しなければいけない。ぼろぼろに言われても仕方がないことだ。頑張ろうね、同胞たち。(36歳男性/在日11年/技術者)
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