精神疾患患者が1億人突破、最年少はわずか8歳=「両会」で報告―中国

Record China    2009年3月11日(水) 10時40分

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9日、北京で開催中の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)に出席している人民解放軍医院の範利(ファン・リー)副院長は「中国の精神疾患患者は1億人を超えた」と報告した。写真は甘粛省蘭州市の精神病院。

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2009年3月9日、北京で開催中の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)に出席している人民解放軍医院の範利(ファン・リー)副院長は「中国の精神疾患患者は1億人を超えた」と報告した。シンガポールの華字紙・聯合早報が伝えた。

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中国衛生部疾病コントロールセンターが今年初めに出した統計によれば、中国で心理面に問題を抱えた人や精神病にかかっている人の数は、人口の7%にあたる1億人を超えた。範副院長は、「中国は過渡期にあるため社会的な矛盾も多い。競争社会を生き抜くためのプレッシャーや自然災害、経済危機などが患者を増やす原因となっている」と述べた。

また、子供の精神疾患も増えており、患者全体に占める割合は国際基準の15%〜20%を超えた。最年少はわずか8歳と報告されている。範副院長によれば、精神疾病を扱う医療機関は05年現在でわずか572カ所。精神科医は1万6383人で、人口10万人当たりに医師1人しかいない。

そのため、同副委員長は「国民心理健康プロジェクト」を発足させ、社会全体で取り組むことを提案。専門家育成機関の増設や患者への支援体制を整えることが急務だと訴えた。(翻訳・編集/NN)

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