持ち帰られた敦煌の天文図、キトラ古墳抜き「世界最古」に認定―英国

Record China    2009年3月9日(月) 22時38分

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8日、英国の探検家スタインが母国に持ち帰った敦煌・莫高窟の天文図が、世界最古と確認された。写真は広東省・中山大学の学生、葉泉志さんと台湾・鹿林天文台の林啓生氏が共同で発見した「鹿林(ルーリン)彗星」。2月24日、地球に最接近した。

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2009年3月8日、英国の探検家オーレル・スタインが母国に持ち帰った敦煌・莫高窟の天文図が、世界最古のものであることがブリティッシュ・ライブラリーの専門家によって確認された。新華網が伝えた。

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スタインは1900年代初め、何度も敦煌・莫高窟を訪れ、数万件にも及ぶ美術品や文書などを買い取り英国に持ち帰った。今回の天文図もその中の1つ。長さは1m98cmで1339個の星の位置が示されている。作成時期については1959年に「940年」と鑑定されたていた。

今回は同ライブラリーのSusan Whitfield博士が再度鑑定。天文図の中に「避諱」という文字が使われていたことから、これまでの鑑定より約300年も早い「649年から684年の間」であると突き止めた。唐朝の第2代皇帝、太宗から第5代皇帝、睿宗の時代に当たる。作者は皇室に仕えた天文学者の李淳風(リー・チュンフォン)であると見られている。

これまで現存する世界最古の天文図とされてきたのは、奈良県明日香村のキトラ古墳に描かれていたもの。7世紀末から8世紀初めのものと言われている。(翻訳・編集/NN)

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