Record China 2009年3月5日(木) 17時30分
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2日、中国青年報は3年前に研究員としてアメリカに渡った同紙記者の「米中教育比較レポート」を掲載した。記者は、無駄な知識を学ぶより生活に役立つことを学ぶべきと主張する。写真は南京市で行われた高校入試相談会。
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2009年3月2日、中国青年報は3年前に研究員としてアメリカに滞在した同紙の陳強(チェン・チアン)記者の「米中教育比較レポート」を掲載した。当時10歳だった同氏の娘は現地の学校に編入。娘の実体験から「中国の学校は試験勉強が重視され、アメリカの学校では生活の仕方が重視される」と紹介した。
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記事は、陳記者の娘が通った学校を例に、アメリカの小中学生がどう授業を受けるか具体的に紹介している。午前中は数学などの学科、午後になると教師とパンやクッキーを焼いたり、時には月収2500ドルの人がどのように車を購入し、ローンを支払うか、といったシュミレーションを行う授業もあり、さらに緊急時に対する訓練が頻繁に行われていたのも印象的だったと述べる。
アメリカの学校が「生活重視」なことと比べ、中国の学校の欠点を指摘。陳記者は自分が小中学生の頃、教師にとっては「いい生徒」だったはずで、理数系が得意で大人に言われるままに勉強した、と振り返る。しかし不要なことを学んだのも事実で、微分積分や幾何など日常生活では不要だとし、小学校で学ぶ足し・ひき・掛け・割り算ができれば事足りるとも指摘。アメリカの高校生は数学が苦手だが、アメリカの「強さ」に何の影響も及ぼしていないと分析する。
「教師が教え込む多くの知識、山のような宿題は子どもたちの好奇心を圧迫する。中国の子どもには自分の興味のあることを学ぶ時間はない。私の親戚の子どもは成績優秀でクラスで1位、2位を競う。しかし、祖母にご飯を食べさせられている様子を見たとき驚きを隠せなかった。もちろんこれは特異な例だが、多くの子供たちが布団をたたむことさえできない」と、陳記者は嘆き、成績さえ良ければよい、という時代は終わったのだ、と結んだ。(翻訳・編集/小坂)
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