墳墓の盗掘、文化財の密輸が増加―中国

Record China    2009年3月3日(火) 16時43分

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2日、国際先駆導報は文化財の流失に関する記事を掲載、中国は今、再び文化財流出のピークを迎えていることを明らかにした。写真はデンマークに密輸されていた中国の文化財。2年にわたる捜査の末、回収に成功した。

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2009年3月2日、国際先駆導報は文化財の流失に関する記事を掲載、現在再び流出のピークを迎えていることを明らかにした。中国税関では密輸されようとしていた文化財を1日あたり1000点以上も押収しているが、氷山の一角に過ぎないという。

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先頃、パリの競売に北京市円明園の十二支像2体が出品された。銅像は1856年の第二次アヘン戦争の際に略奪されたもので、直近では故イブ・サンローラン氏が所蔵していた。中国から返還を求める声が上がる中、競売は強行されたが、流出文化財保護、回収を目指す民間団体・中華搶救流出海外文物専項基金の蔡銘超(ツァイ・ミンチャオ)氏が落札、しかし代金は払わないと表明するなど大きな騒ぎとなっている。

国際先駆導報によると、近代から1949年までが文化財流出の第一のピークだったが、現在は第二のピークを迎えているという。80年代後半より墳墓の盗掘、文化財の密輸が増加し始めている。中国税関では全旅客数、荷物数の5%を対象としたサンプル調査を実施しているが、文化財の密輸品は1日あたり1000件も押収されている。

こうした流出物はどこへ行くのか?一つのゴールとなっているのが博物館。英国の博物館は近代に流出したものを中心に130万点もの中国の文化財を所蔵している。フランスには260万点。ドイツ、カナダ、日本にも合計数百万点が残されている。これらの文化財は主に1949年以前に流出したものだ。一方、米国にはこの30年間で230万点もの文化財が流入、うち20万点超が博物館の所蔵となったが、ほとんどが密輸によって持ち出されたものと見られる。(翻訳・編集/KT)

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