2009年2月24日、金融危機の影響で相次ぐ企業倒産やリストラの嵐が吹き荒れる中、猫の手も借りたいほど大繁盛している業種があるという。チャイナフォトプレスの報道。

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ネットショッピングが爆発的人気を博する昨今の中国。これによって恩恵を被ったのはいわずもがな、「アジア最大のショッピング・サイト」を標榜する淘宝網(タオバオワン)など大手オンライン購買サイトである。ITコンサル企業・iResearch(艾瑞市場諮詢)の調査によると、08年の国内オンライン・ショッピング市場の取引高は1000億元(約1兆4200億円)を突破、前年比130％の成長を見せている。金融危機後、利用者は増加の一途をたどっているという。

また、それに伴って上昇気流に乗っているのが、これらの提携する物流会社。主要ショッピング・サイトと提携する物流業者は軒並みの人手不足で大規模な求人をかけ始めており、合計で1万人近い人員を募集するという。

大手オンラインショップサイト・京東(360buy．com)によると、1日にさばく受注商品は1万5000件。同じく大手の卓越網(Joyo)によると、配達員1人が1日に担当する配達商品は70〜80件に達する。まさしく猫の手も借りたい状態のため、配達員の待遇は月給1000〜3000元(約1万4200〜4万2600円)となかなかのもので、さらに保険加入や労働法規に従った正式な雇用契約も保障されている(注：北京で就業する出稼ぎ工の平均月給は1000元)。このほどの募集では、失業者を優先的に雇用し、「深刻な失業問題に少しでも」と救済の手を差し伸べる。(翻訳・編集/愛玉)