2009年2月27日、第一財経日報によると、中国商務部の陳徳銘（チェン・ダーミン）部長をリーダーとする中国企業の買い付けグループはこのほど、ベルリンでドイツ企業と総額100億ドルの買い付け契約を締結した。同グループは26日にはスイスで約3億ドルの買い付け契約を締結、引き続きスペインと英国を訪問し、買い付けやシンポジウムなどを行う。

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ドイツ企業と締結した100億ドルの契約内容は、機械製品が大部分を占めており、中でも製紙企業・フォイトペーパー社、総合ポンプメーカー・KBS、工作機械メーカー・ワールドリッチコブルグ社との契約が大口だった。招商証券のアナリストは「中国国内には大手の製紙機械メーカーがなく、海外メーカーとの性能の差は大きい。製紙業界は国内でまだまだ発展する余地が大きく、今回の契約はこれに起因するものだ」と分析し、また、「世界最先端の技術を持つワールドリッチコブルグとの契約は海外買い付けの大きな成功の1つだ」と評価した。

また、ドイツで最も大口の契約は、ノキア・シーメンス・ネットワークスとの通信設備および関連メンテナンスに関する契約で、契約総額は76億元（約1064億円）に達した。スイスでは26日、世界的な電力・オートメーション技術の提供企業・ABBなどと総額3億ドルの契約を結んだ。

陳部長は今回の買い付けが総額150億ドルになることを明らかにし、「世界同時不況が深刻化する中、中国政府は保護貿易主義に反対し、欧州各国と協力して経済危機に立ち向かうことを実際の行動で示している」と語った。（翻訳・編集/HA）