<四川大地震>「被災地は娯楽施設ではない!」殺到する観光客に非難の声―中国

Record China    2009年2月27日(金) 13時52分

拡大

25日、昨年5月に発生した四川大地震の被災地に観光客が殺到していると伝えられた。「被災地を観光地化することは、犠牲者や被災者を冒とくする行為だ」との非難の声に、ネット上で大論争が発生している。写真は北川チャン族自治県を訪れる観光客ら。

(1 / 12 枚)

2009年2月25日、今年の旧正月期間中、四川大地震の被災地に観光客が殺到したと伝えられた。この状況について、ネット上に「被災地は娯楽施設ではない」という非難の書き込みが相次ぎ、大論争になっているという。新華社通信(電子版)が伝えた。

その他の写真

08年5月12日に発生した四川大地震の被災地で最も被害の大きかった地区を「地震遺跡公園」として保存した同省だが、この公園が同省の人気観光スポットになっている。最大の被災地の1つである綿陽市北川チャン族自治県の震災跡地には、期間中におよそ10万人の観光客が来訪。同じく深刻な被害を出した綿竹市漢旺鎮では、毎日1000人の観光客があった。なお震源地に近い彭州市龍門山には、なんと廃墟を利用したサバイバルキャンプ場が造られていたという事実も。

四川省旅游局の発表では、今年の旧正月期間中に各震災被災地を訪れた観光客は延べ700万人を超え、18億6900万元(約243億円)のお金を落としていったという。これは同期間中における全省の観光業総収入の4割を占めたほど。こうした状況に、「人々の悲しみのうえに観光地を作った」「死者を冒とくし、被災者の感情を傷つける行為だ」と非難するユーザーと、「被災地の観光地化は経済の再建に役立つ」とするユーザーとが現在インターネット上で激しい論争を繰り返している。(翻訳・編集/本郷)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携