<中国株マーケット情報>今後は“2極化シナリオ”と“悲観シナリオ”が考えられる

Record China    2009年2月25日(水) 21時3分

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米国国債の暴落に端を発した再度の金融危機も念頭に入れておくのが良策。また悲観シナリオになったという意味は、金価格高騰シナリオとなるので、金関連企業株のウェイトを高めていく。

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2009年2月25日、今後の株式動向について、証券アナリストの藤村哲也氏(ライジングブル投資顧問代表)に解説してもらった。

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━━先日、先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が開かれました。

世界各国で協調して財政政策と金融政策を打つことで合意し、断固として世界経済の同時不況を阻止していく姿勢で一致しましたが、ここでも共同声明で「中国の財政出動を歓迎する」との異例のコメントが出ました。世界経済における中国の重要性が増していることを印象付け、世界経済において希望の光があるのはまずは中国経済といえましょう。

━━2月16日には2008年10月から12月期の国内総生産(GDP)はマイナス12.7%と大きく落ち込みました。

景気の悪化がより鮮明になり、経済対策の更なる上積みが期待されていきます。米国と日本経済は、景気の悪化により足が引っ張られるのと、景気浮上対策による綱引き状態です。このことは個別の銘柄間格差を助長させています。

━━この場合、どういう形で株式投資を行ったら良いのでしょうか?

米国国債の暴落→長期金利の上昇→ドル暴落→再度の金融危機という、万が一の可能性を念頭に入れながら進んでいくのが良策と思います。今後のシナリオとしては以下2つのパターンが考えられます。

“二極化が進むシナリオ”がAシナリオです。このまま、先の前者と後者の投資格差がどんどん開いていくというものです。オバマ政権の政策、中国の政策、日本の政策、EUの政策と200兆円を超える金額がいよいよ動き出しますが、ここに乗ることが最重要と考えております。当面は日本では絞り込んだ数銘柄とそして中国株の2つを軸にするのが得策と考えております。

━━もう1つのシナリオとはどういったものですか?

Bシナリオは“悲観シナリオ”です。この場合は昨年10月のように出来るだけ株価が安いところで良い物を仕込むことが要となりでしょう。この場合、突然ではなく前兆は必ず何らかの形で出てきます。昨年の9、10月と同様、現金化やスーパーベアを活用してピンチをチャンスに変えていきます。

Bシナリオは同時に金価格高騰シナリオでもあります。ポートフォリオでは中国の金鉱山大手紫金鉱業(香港市場02899)を最低買い付け金額11万円程度でウェイトを高めることも考えております。これに関しましては弊社でも最新レポートを随時出していく予定です。弊社としても今の局面を逆にチャンスと捉え、チャンスをつかむことを皆様にも広めていければと考えております。(取材/NT)

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