<中仏>「ダライ・ラマを戻せ」、動物像の返還要求に「政治的恐喝」―中国紙

Record China    2009年2月24日(火) 7時9分

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23日、パリで競売にかけられることになり中国側が返還を求めている北京・円明園の動物像の問題で、所有者のピエール・ベルジェ氏は「ダライ・ラマ14世をチベットに戻すことが条件だ」と話した。写真は昨年8月、浙江省杭州市で公開された十二支像のうちの4体。

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2009年2月23日、1860年に英仏連合軍の略奪を受け流出した北京・円明園の十二支像のうち2体がパリで競売にかけられることになり中国側が返還を求めている問題で、所有者のピエール・ベルジェ氏は「ダライ・ラマ14世をチベットに戻すことが条件だ」と話した。中国紙・環球時報が伝えた。

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ベルジェ氏は「チベットに自由を与え、ダライ・ラマ14世を彼らの領土に返すこと」を条件とし、中国政府がこれを守れば「喜んでお返しする」と話した。これに対し、環球時報は「馬鹿げた恐喝行為」と一蹴。文物の返還問題に「政治的色彩を加えた」と痛烈に批判し、「現地のフランス人も不快感を示している」などとけん制した。

上海欧州学会の張祖謙(ジャン・ズーシエン)副秘書長もベルジェ氏の発言に「全く筋が通っていない」と反論。「フランスは当時、中国から文物を略奪し殺人や放火を行った。これらのどこに人権が存在するのか」と話した。

競売に掛けられるのはウサギとネズミの頭部の像。25日(現地時間)から開始されることになっているが、これに強く反発する中国の弁護団が19日、仏司法当局に差し止めを申請。その審理が23日(同)からパリ市内の裁判所で行われる。(翻訳・編集/NN)

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