<中国株マーケット情報>デンウェイ、江西銅業株を振り返り、次の中国株の動向を考えてみる

Record China    2009年2月17日(火) 8時0分

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中国政府による経済対策が旧正月明けの2月に効果が表れる。道路、電気、鉄道などのインフラの整備を中心とした事業と環境に関連する株は有望。またM&Aについて、買収される企業の株価が上昇する可能性も。写真は江西銅業の工場。

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2009年2月13日、証券アナリストの藤村哲也氏(ライジングブル投資顧問代表)に中国株取引について話を聞いた。

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━━前回、過去10年の中国株を振り返ったとき、デンウェイと江西銅業を例に出されましたが、もう少し詳しく教えてください。

1998年、世間的には中国株が暴落しましたが、その後、中国は爆発的な経済成長を成し遂げ、中産階級が増えていく中でのマイカーブームが起こりました。デンウェイは中国でホンダのアコードを製造販売し大成功を遂げた会社です。

━━江西銅業はどうでしょう。

第2回目の中国株が急落した2001年の後に訪れたのは、工業化の拡大と、上昇していく食料品価格に対する農地への増産要望でした。江西銅業(00358)は、その流れに乗り、株価を一時期は当初の60倍までに増やしました。

江西銅業は中国の銅鉱山を擁する企業で、中国の工業化の恩恵を原材料部門として受けたほか、農業用肥料の原料となる硫酸生産部門なども持っています。農地の増産要望は完全な追い風となったのです。

━━この2社に投資していた場合、どうなったのですか?

もし、過去の安値で10万円ほどだけでも投資していれば、デンウェイは500万円、江西銅業は600万円まで資産を増やす事が可能でした。過去の株式市場を見ると、相場全体の暴落時が大きなチャンスとなった事例は多々あります。購入していくタイミングと考えてもよいのではないでしょうか。

━━その理由を教えてください。

57兆円の経済対策が徐々に効きだしてきています。旧正月明けの2月以降、日を追うごとに活発化していくでしょう。また、10万円以下で購入可能な魅力的な中国株がたくさん転がっています。さらに、本企業も高度経済成長時代の方が何十倍にもなる投資機会はよりたくさんありました。経済全体が成長している時期の方がより投資機会は増し、確率は上昇します。

━━今回の3回目の暴落でのポイントは何でしょうか。

やはり先に述べた経済対策を軸に考えていくことが妥当ではないでしょうか。地方の道路、電気、ガス、水道などのインフラ整備、そのインフラ工事などに従事する労働者などに必要な低所得者向け住宅、都市に必要な下水、ゴミ処理設備、植林、緑地化事業などの環境関連、スムーズな物資の運搬を可能にする鉄道設備の充実などに経済対策の資金が投入されるでしょう。さらに、中小企業の統合や買収に必要な銀行の貸し出しにもこの経済対策資金が投下されるはずです。業界再編が起こる際、吸収される方の企業は株価の大きな引き上げがあるかもしれません。

中国株投資にとって今は、過去のいくつかの時代と同じく非常に敷居が低くなりつつあると感じています。(取材/NT)

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