<金融危機>自信と慎重さの狭間で揺れる中国―米誌

Record China    2009年1月22日(木) 19時29分

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20日、米誌は「米国衰退の影の下、中国は自信と慎重さの狭間で揺れている」との記事を掲載し、米国の地位が金融危機によって揺らぎつつある現在、中国国内で起こっている積極論と慎重論について指摘した。写真は香港の銀行前で抗議活動をする人。

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2009年1月21日、環球時報によると、米経済誌「フォーブス」のウェブサイトは20日、「米国衰退の影の下、中国は自信と慎重さの狭間で揺れている」との記事を掲載し、世界をリードしてきた米国の地位が金融危機によって揺らぎつつある現在、中国国内で起こっている積極論と慎重論について指摘した。

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中国政府の消息筋は「米国が深刻な金融危機に陥っているとはいえ、世界NO.1の地位は揺らぎなく、経済、政治、軍事力のどれにおいても中国の軽率な挑戦を容認するものではないと認識している」と語る。

一方、外交政策にかかわる張建京(ジャン・ジエンジン)氏は「『中国は、このチャンスを利用し、国際社会における確固たる地位を勝ち取るべきだ』という意見もあれば、『中国自体が様々な問題に直面しており、今はじっと我慢の時だ』との意見もある」と議論が二分している現状を紹介する。

一部の専門家は「各国の09年の経済成長率の見通しがマイナスや微成長にとどまる中、中国は8%程度を見込んでいる。こうした状況は国際社会の中で中国の地位を相対的に引き上げる絶好の機会だ」と語る。しかし一方で、「中国の急速な台頭は日本やインドとの関係をさらに微妙なものにする」と慎重論を述べる専門家も存在するという。

あるアナリストは「中国は保守的な戦略文化を持っており、米国に挑戦したり、国際的な力関係を破ってまで打って出ることはない。外交政策の変更は、緩やかな調整と分別ある自信をもって実現していくだろう」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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