2009年1月18日付け香港紙・南華時報によると、金融危機の影響が深まる中、中国はアフリカへの経済援助を継続する姿勢だ。中国外交部の楊潔●（ヤン・ジエチー/●＝竹冠に褫のつくり）部長は「金融危機による中国経済への影響はあるが、なお高い経済成長を望める」と語った。19日付け「環球時報」の報道。

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楊外交部長は南アフリカのズマ外相との会談終了後、「中国はアフリカへの援助や投資を継続する」と語った。さらに、アフリカ諸国に対する関税の継続的な引き下げと援助の拡大、中国系企業による投資の増加を約束した。

楊部長による南ア訪問は2度目で、中国閣僚による訪問は、過去1年で4度目となる。「中国はアフリカへの影響力を強め、2006年にはアフリカへの援助を2倍に強化し、数十億ドルの支援を行った。また、債務の帳消しも行ってきた。しかし、こうした中国の外交は欧米の批判を受けてきた」と欧米諸国をけん制した。

中国はスーダンなどのアフリカ諸国に巨額の借款を行い、大量の石油や天然ガスに関する契約を交わした。南アは中国の重要な貿易パートナーであり、貿易総額は100億ドル、アフリカ諸国との貿易総額の20．8％を占める。楊部長は「アフリカとの関係は前途が広がっている」と語り、アフリカ諸国の「声」が金融や経済において影響力を増すとの見解を示した。(翻訳・編集/小坂)