Record China 2009年1月11日(日) 8時45分
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8日、みかんの名産地で、収入のほとんどをみかんに頼る浙江省蘭渓市では、出荷の最盛期である旧正月を前に、販路確保に悩んでいると報じられた。中国南部ではみかんは縁起物で、例年なら旧正月には飛ぶように売れるはずなのだが…
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2009年1月8日、みかんの名産地である浙江省蘭渓市では、出荷の最盛期である旧正月を前に、販路確保に悩んでいると報じられた。みかんの生産で財を成してきた農家らは、頭を痛めている。チャイナフォトプレスの報道。
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26日に最大の祝祭日である旧正月を迎える中国。南部では旧正月の果物といえば「みかん類」とされている。これは、いずれもみかんを意味する「柑」「橘」がそれぞれ、中国南部の方言(広東語)では「金」「吉」と同音であるため、縁起を担ぐ意味合いがあるからだ。実のなった植木を門松のように飾る商店や家も多い。
ところが蘭渓市では不況の影響か、今年、みかんを買いつけに来る問屋がまだ1軒もないのだという。産地の鮑村では全215世帯のうち180世帯がみかん農家で、年間10tの生産量を誇るが、今年はどの家も収穫された大量のみかんが山積みになったままだ。道端にも傷みはじめたみかんがあちこちで腐臭を放っている。農家の鮑錦新(バオ・ジンシン)さんによると、例年のこの時期は収穫したみかんがすべて売り切れる状態。1kgあたり1元(約14円)で売っても4000元(約5万6000円)の収入になるという。今年は昨年発生した「オレンジうじ」発生や金融危機の影響もあり、卸し価格自体を1kgあたり0.4元(約5.6円)にまで下げたものの、それでも問屋は「高すぎる」とこぼしている。
蘭渓市全体の今年のみかん生産は6万4000tで、前年比20%増となった。豊作を喜んだのもつかの間、買い手がつかないというまさかの事態に、収入のほとんどをみかんに頼る蘭渓市には大打撃の年越しとなりそうだ。(翻訳・編集/愛玉)
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