2009年1月5日、香港紙「文匯報」によると、温家宝首相はスイスで今月28日から2月1日まで開催される「世界経済フォーラム（ダボス会議）2009年年次総会」に出席した後、ヨーロッパ各国を訪問する予定だが、その中にフランスは含まれていないという。

【その他の写真】

温首相は今回、中国の首相として初めてダボス会議の年次総会に出席する。同会議の創設者で、現在も理事長を務めるクラウス・シュワブ氏は「世界経済の再建を図るには中国の参加が必要だ」と語り、中国首脳の出席を要請したという。

温首相はダボス会議年次総会に出席後、ドイツ、欧州連合（EU）本部、スペイン、英国などを訪問する予定になっているが、フランスへの訪問スケジュールは組まれていない。専門家は「温首相の訪欧は、各国経済界との交流強化以外に、ダライ・ラマ問題で冷えてしまった中国とEU各国の関係改善の意味も含まれている」と見ている。しかし、フランスへの訪問予定がないことから、「両国の関係改善は容易ではないようだ」と分析している。（翻訳・編集/HA）