<金融危機>帰国留学生数が急増、過去30年間総数の6分の1に―中国

Record China    2008年12月10日(水) 15時52分

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9日、金融危機などの影響で、帰国する中国人留学生が急増している。駐米中国大使館の統計では、今年帰国した留学生数は、過去30年間に帰国した留学生総数の6分の1を占める。写真は江蘇省南京市の銀行による「留学生向け融資サービス」の広告。

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2008年12月9日、金融危機などの影響により、中国では海外から帰国する留学生が急増している。駐米中国大使館の統計では、今年帰国した留学生数は、過去30年間に帰国した留学生総数の6分の1を占めるまでになっているという。国際先駆導報が伝えた。

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5日付のニューヨーク・タイムズが1面トップで「11月の失業率、6.7%」と報じるなど、不況が深刻化している米国。現地で就職先が見つからず帰国する中国人留学生は増加する一方だという。

06年に渡米し、修士の学位を取得した馬(マー)さんは今年、大手投資銀行「ベアー・スターンズ」への就職が決まり、意気揚々としていた。しかし、金融危機の影響で同行の経営は急速に悪化。5月末に「JPモルガン・チェース」に買収され、馬さんの前途に暗雲が立ち込め始めた。7月にはそのJPモルガンから「職位がない」との通知を受け、最悪の結果に。再開した就職活動も金融危機の影響で思うようにはかどらず、馬さんは「帰国して再スタートしたい」と話している。

また、不景気の影響で米国務省が就業ビザの発給を制限していることも、帰国者増加の大きな要因になっている。シティバンクに内定していた陳(チェン)さんも、ビザが原因で就職をあきらめ、帰国を決めた1人。

アナリストは「帰国留学生の増加はこうした原因以外に、中国が大きく発展し、帰国後に成功する可能性が高まったことも重要な要因の1つだ」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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