<中華経済>初の民間航空会社「奥凱航空」が旅客便の運航停止へ、経営陣の内輪もめか―中国

Record China    2008年12月4日(木) 20時29分

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4日、低価格を売りにする全国初の民間航空会社、奥凱航空(OK航空)が15日から旅客便の運航を一時停止する。写真は奥凱航空。

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2008年12月4日、4日付第一財経日報によると、低価格を売りにする全国初の民間航空会社、奥凱航空(OK航空)が15日から旅客便の運航を一時停止する。王均金董事長が3日、運行停止の申請を中国民用航空総局が承認したことを明らかにした。経営方針を巡った経営陣の内輪もめが原因とみられる。

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王董事長は、同社の筆頭株主である均瑤集団の董事長も兼任。9月から奥凱航空の統括責任者となったが「統括責任者として事業運営の安全責任を負いかねる」とする報告書を中国民用航空総局に提出した。

王董事長によれば、奥凱航空は貨物と旅客の両事業を並行して運営しており、事業戦略が不明瞭。旅客輸送部門は赤字運営が続いており、路線見直しを含む抜本的な再編が必要とされる。ただ経営方針を巡って役員会や幹部との意見の食い違いが拡大しており、これを取りまとめることが不可能になったという。

これに関し前統括責任者だった奥凱航空の劉捷音総裁は異議を唱える。「経営方針に関する意見の食い違いは話し合いによって解決できる。問題は、均瑤集団が直接経営する航空会社、吉祥航空の海外での公募増資計画に乗じて、同時に奥凱航空の増資も行わせようとしていること」という。奥凱航空の既存株主や経営陣は、増資の取り分が不明確になることや、増資自体に反発している。「均瑤集団が奥凱航空を吉祥航空に吸収合併させたい思惑もあるのではないか」との声も上がっている。

王董事長の今回の行動は、奥凱航空の経営を混乱させることによって現経営陣を一掃させる狙いがあるとの見方もある。(翻訳・編集/HI)

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