わずか5分の「中台会談」、馬総統の政治手腕に疑問―台湾紙

Record China    2008年11月10日(月) 14時42分

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8日、馬英九総統が6日、中国の対台湾窓口トップである陳雲林・海峡両岸関係協会会長と行った歴史的会談について、台湾紙は「新しいきっかけを作るチャンスを逃した」と手厳しく批評した。写真は6日の会見。

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2008年11月8日、台湾紙「中国時報」は、馬英九(マー・インジウ)総統が6日、中国の対台湾窓口トップである陳雲林(チェン・ユンリン)海峡両岸関係協会会長と行った歴史的会談について、「新しいきっかけを作るチャンスを逃した」と手厳しく批評した。

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世界中の注目を浴びた両者の会見時間は、わずか5分間。馬総統は、短いスピーチで「互いに現実を直視し、互いに否定せず、両岸の民のために平和を守る」ことを原則とし、台湾の安全や国際空間の拡大問題などについて協議していきたい、と述べただけに止まった。また、民衆による抗議行動を警戒してか、予定時間を突然早めるという異例の事態ともなった。

記事は、両岸分断60年間の歴史のうち、過去最高位の中国要人との会談という機会を持ちながら、馬総統は「総統」どころか「さん付け」でも呼んでもらえなかった、と批判。「敏感な問題に対する根本的な意見の相違が、いまだ根強く存在することが浮き彫りになった」と指摘した。

また、陳会長が5日夜、立ち寄ったホテルが群衆に取り囲まれ、閉じ込められた事件を挙げ、「独立派の激しい反中感情や来年に迫った県市長選挙を考えると、近い将来再びこのような会談を実現させ、新たな局面を切り開くことは難しいだろう」と指摘。せっかくのチャンスを簡単な会見で切り上げてしまった馬総統の政治手腕に対し、疑問の声を挙げた。(翻訳・編集/NN)

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