2008年10月31日、香港に拠点を置く衛星テレビ局、鳳凰衛視（フェニックステレビ）によると、中国産の卵からも次々と化学物質メラミンが検出された事件を受けて、カザフスタンを訪問中の温家宝（ウェン・ジアバオ）首相は「2年以内に中国の食の安全問題を全て解決させる」と述べた。

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中国製食品の安全問題で、温首相が具体的なタイムスケジュールを述べた。温首相は、「中国政府は、2年以内に食の安全問題を解決する自信がある」とフェニックステレビの記者に答えた。また、香港当局が本土から卵の輸入を停止し、汚染原因を飼料と見ている件については、「食品の安全問題に対する中国政府の態度は明確だ」と述べた。

メラミン入り卵が発見された遼寧省大連市では、警察当局がすでにある飼料工場の責任者を逮捕したとも伝えられている。食の安全問題をめぐる一連の不祥事に、中国国民も自国製食品に対する警戒感を強めているという。

温首相は「非常に心を痛めている。汚染粉ミルク事件では、政府の監視体制の欠陥が浮き彫りとなった。だが、政府はすでに具体的なタイムスケジュールを打ち出している。国民に責任を持って安全問題の改善に努めたい」と語った。さらに、「実現には困難な過程が待ち受けていると思うが、政府が重視した以上は、必ずやり遂げる」とも述べたという。（翻訳・編集/NN）