2008年10月29日、29日付香港・経済通によると、業界団体の中国非鉄金属工業協会はこのほど、大手アルミメーカー22社による08年1−9月の純利益が前年同期比37％減の138億6300万元だったと発表した。1−8月の純利益が147億元だったことからみて、9月単月は9億元の純損失を計上したことになる。

【その他の写真】

メーカーの減益には原材料、燃料などのコスト上昇と製品価格の下落が背景にある。現在はアルミを販売するのに1トン当たり3000元の赤字を計上する計算になるという。経営環境の悪化を受け、大手メーカー22社のうち20社が8月から一部生産設備の稼働を取りやめており、減産分は電解アルミが230万−240万トン、アルミナが700万トンに上る。

中国アルミ最大手の中国アルミ業股〓（にんべんに分）有限公司が先ごろ発表した08年第3四半期決算では、純利益が前年同期比92％減と急激に落ち込んだ。同社は08年通年の純利益確保のため、電解アルミ工場4カ所の生産を停止したのに続き、受注状況を見極めながらアルミナの生産を15％減少させる方針だ。（翻訳・編集/KS）