2008年10月15日、中国国内のエネルギー・化学工業製品の価格下落が目立っている。業界サイト「中国化工網」によると、08年9月のエネルギー・化学工業製品の平均価格は10％下落した。9月に入ってからの国際原油価格の大幅下落や、世界経済の低迷による需要減退がエネルギー・化学工業製品の価格下落を招いた。15日付人民網が伝えた。

中でも硫黄、ジメチルエーテルの下げ幅が大きく、それぞれ50％、20．3％下落した。また、石油化学製品は7月から10月までに30−40％下落。上半期（1−6月）の値上がりを相殺し、現在は多くの製品が06、07年の水準まで落ち込んでいるという。

「中国化工網」の編集長を務める劉心田氏は、「石油化学市場は今後の原油価格の動向で決まる。いま石油化学製品の価格変動の抑制を進めなければ、今後業界への被害が鮮明化する可能性がある」と警戒感を示した。（翻訳・編集/KS）