2008年9月、止まらないガソリン代の高騰、自家用車の維持費負担……そんな苦境を憂慮して、時代錯誤な「乗り物」を所有するに至った浙江省諸曁市在住の若者がいる。彼が愛用するのは時速30kmを出す「自家用馬」。彼の通勤姿は大名行列よろしく、街中の注目を集めている。チャイナフォトプレスの報道。

【その他の写真】

「自家用馬」を4頭所持する若者・阿寿(アーショウ)は、繁華街にほど近い工場の廃屋に「駐馬場(厩舎)」を設け、毎日欠かさず世話をしている。幼い頃から馬が大好きだった彼は、「いつでも好きな時に馬に乗りたい」と2年前に上海の馬場から1頭あたりおよそ1万元(約15万円)で馬を購入。生活のすべてが馬中心に回っているという。

阿寿の「自家用馬」に限らず、中国の首都・北京でも、数年前までは運搬用の馬車やロバ車が堂々と車道を歩く光景が見られた。あれは果たして交通違反ではないのか？大きな謎である。(翻訳・編集/愛玉)