ナイトクラブ火災で発覚した官民癒着と怠慢―広東省深セン市

Record China    2008年9月27日(土) 17時41分

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26日、広東省深セン市のナイトクラブ「舞王倶楽部」で44人の犠牲者を出した火災事故に関連して、監督する側の政府の驚くべき怠慢や癒着が判明し、「事故の遠因だ」と大きな批判を浴びている。写真は火災現場。

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2008年9月26日、「金羊網」の報道によると、広東省深セン市のナイトクラブ「舞王倶楽部」で20日夜に発生し、44人の犠牲者を出した火災事故に関連して、監督する側の政府の驚くべき怠慢や癒着が判明し、「事故の遠因だ」と大きな批判を浴びている。

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火災の発生した同市竜崗区で、当局がこれまでに調査を行ったカラオケやバーなど3477件のうち、無許可営業などの違法企業は818社(23.5%)にも上っている。また、同区の娯楽施設のうち約60%が無許可営業であるとも言われており、政府側の日頃の怠慢や無責任さなどが指摘されている。

一方、娯楽施設の管理・監督部門は、工商部門をはじめ、公安、消防、文化など多部門にわたっており、責任の所在があいまいで、事実上の無管理状態に陥っていたことも問題視されている。事実、火災現場となった「舞王倶楽部」には、開店後1年間で消防部門が2回視察に来ただけで、その他の部門は一度も調査に来ていなかったという。

さらに大きな問題として、娯楽施設と政府部門の癒着や汚職が注目されている。「舞王倶楽部」の株主の1人が警察官だっただけでなく、某局の副局長クラスが同社の無償株の提供を受けていたことが判明。「舞王倶楽部」は各種調査を免れるとともに、「深セン市で最も安全な麻薬取引所」としてもその名を轟かせていたと言われ、「怠慢や癒着による見逃しが44人もの犠牲者を招いた遠因」と大きな批判を浴びている。(翻訳・編集/HA)

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