2008年9月20日、シンガポールの「聨合早報」は北部の都市で19日未明に4人が死傷する凶悪な殺人事件が発生したと報じた。被害者のうち3人が死亡、1人が重体。4人は全員女性で中国出身という。死傷者の数から、シンガポールでは過去15年間で最悪の殺人事件とのこと。

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シンガポール警察の発表によると、Yishun市警察は19日午前0時50分頃に「マンションの1階に女性の死体がある」との通報を受けた。警官が現場に到着すると、30歳過ぎの女性が地面にうつぶせになって倒れており、全身に刃物で切りつけられた跡があった。警察はマンションの捜索を開始し、午前2時頃に事件発生現場と思われる部屋を特定。ドアを破って部屋に入ったところ、室内に3人の女性が全身を切られて倒れており、あたり一面血の海だった。うち2人は死亡、1人は生存が確認されたため、ただちに病院へ搬送された。

検視の結果、室内で死亡していた2人は18日に凶行に遭っている可能性が高いとのこと。1人は40代、もう1人は17歳で、生き残ったのは14歳の少女だった。

付近住民の話では、問題の部屋には約1か月半前から被害者の4人が住むようになったが、人の出入りはなく、近所とのつきあいもなかったという。ここ2週間ぐらい前から激しい言い争いの声が絶え間なく聞こえたそうだ。少女2人は中国からの留学生で、成人2人は付き添いの母親だという情報もある。警察は生存者の少女の回復を待つとともに、マンション下で倒れていた女性の恋人から事情を聞いている。（翻訳・編集/本郷）