2008年9月20日、中国最大の国営テレビ局・中国中央電視台（CCTV）スポーツチャンネルセンターの江和平（ジアン・ホーピン）主任は、北京五輪開閉会式のテレビ中継を務めたキャスターらの適性について言及した。中国新聞社が伝えた。

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成功裏に終了した北京五輪開閉会式。その豪華絢爛（けんらん）なパフォーマンスは高揚感を刺激したが、視聴者からはCCTVのキャスターらが“はしゃぎすぎ”だったとの不満も多くあがった。CCTVも20日、開閉会式の解説について「すべてがすべて視聴者の共感を得るものではなかった」ことを初めて公に認めた。

20日開催された「北京五輪テレビ報道・放送トップフォーラム」の席上、江主任は「開閉会式の解説には、文化的素養が必要だった。多くの課題が残った。今のキャスターには依然隔たりがある」などと指摘。さらに、解説を務めたゲスト陣について「レベルがまちまちで、個々の専門的素質も低かった」と述べた。江主任によれば、興奮のあまり選手に抱きつくなど、自分の職務を忘れたキャスターさえいたという。

こうしたマイナス評価もあるが、CCTVが「北京五輪効果」によって莫大な恩恵を得たことも確か。江主任は、「五輪期間中の広告収入が新記録を更新した」とする一方、具体的な数字は明らかにしなかった。また、CCTVの孫玉勝（ソン・ユーション）副局長によれば、五輪期間、CCTVの平均視聴率は50％を超え、前回アテネ五輪から14ポイント上昇したという。中国全土における開会式の視聴者数は6億4000万人、閉会式の視聴者数は6億5800万人に上った。（翻訳・編集/SN）