Record China 2019年2月2日(土) 17時20分
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2022年に行われる韓国次期大統領選の有力候補として、文在寅政権の李洛淵首相と朴槿恵政権の首相だった黄教安氏が早くも浮上してきた。最新の世論調査で2人の支持率は拮抗している。写真は文大統領の関連報道。
2022年に行われる次期韓国大統領選挙の有力候補として、文在寅政権の李洛淵首相と朴槿恵政権の首相だった黄教安氏が早くも浮上してきた。最新の世論調査で2人の支持率は拮抗(きっこう)。保守系の黄氏は大統領選を意識してか最大野党に入党し、文政権の経済政策などへの批判を強めている。韓国メディアが2019年2月1日付で報じた。
韓国の大統領は1期5年。文大統領の任期は2022年5月までだ。憲法で再選は禁じられている。このため、任期後半になると政界の関心は「次」に移って求心力が低下し、「レイムダック(死に体)化」する。李明博大統領や朴大統領も、その例に漏れなかった。
聯合ニュースによると、韓国の世論調査会社「リアルメーター」が1月29日に発表した22年の次期大統領への出馬が予想される政治家の支持率調査で、黄氏が前月より3.6ポイント上昇して17.1%となり、初めてトップとなった。李首相は同1.4ポイント上がった15.3%で2位だった。
調査対象は大統領選への出馬が予想される与野党の主な政治家12人の支持率。実施は21~25日で、全国の成人2515人を回答者とした。黄、李両氏が接戦の様相を呈す中、両氏以外の人物の支持率は下落した。3位は与党「共に民主党」所属の李在明・京畿道知事で1.2ポイント下がった7.8%、次いで同党の朴元淳ソウル市長が0.8ポイント下落の7.2%、同党の金慶洙・慶尚南道知事が0.6ポイント下落の6.7%だった。
野党の「正義党」と「民主平和党」を含む進歩(革新)系与党陣営の支持層や無党派では李氏(21.2%)、保守系野党の「自由韓国党」と「正しい未来党」の支持層や無党派では黄氏(31.9%)がそれぞれ支持率トップだった。
黄氏は元検察官で朴政権発足後の2013年、法務部長官に起用された。15年には首相に就任。国政介入事件などで国会が朴氏の弾劾案が可決した16年12月から、文政権が発足した17年5月まで大統領権限代行を務めた。リアルメーターが1月2日発表した次期大統領選の支持率調査では、李首相(13.9%)に続き、2位(13.5%)とだった。
黄氏は1月15日、最大野党の自由韓国党に入党し、党代表選出馬を宣言。フェイスブックに「庶民経済の崩壊、直接見ました」という題名で投稿し、文政権を「経済を生かす政策ではなく経済を殺す政策を国民相手に実験している」などと非難した。
聯合ニュースは黄氏について「乗り越えなければならない難題が山積している。朴氏の弾劾当時、大統領権限代行を務めた経歴は最高の政治資産になる得る半面、最大の弱点ともなる」と主張。「朴氏を支持する極右勢力が黄氏を中心に集まる可能性もあり、中道勢力が離れるなど、党の支持率に悪影響を与える懸念もある」との見方を示した。(編集/日向)
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