大規模な山火事発生、2000人でも消し止められず―重慶市

Record China    2006年8月30日(水) 1時23分

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大規模な山火事が起き、2000人以上が参加して消火活動を行った。

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2006年8月28日、重慶(じゅうけい)市大足(ダゾウ)県の玉竜(ユウロン)山で山火事が発生した。山地の地形が険しく複雑なため消化活動は難航し、2000人体制で全力を尽くして今も作業が行われている。8月28日の午前2時を過ぎた頃、玉竜山の植林場で火事が起き、植林場と玉竜鎮(ユウロンゼン)政府の職員が火事現場に駆けつけた。現場近くには4つの炭鉱があり、すべての数百?の雷管と爆薬を備えている。火から最も近い炭鉱へはわずか数百mしかなく、非常に危険だ。職員らは1時間以内に、4つの炭鉱にある計1000kgの爆薬を安全な場所に移した。夜が明けてみると、玉竜山林場の6つの山頂はすべて燃えており、ほとんど垂直な岩壁もあるためよじ登ることもできない。重慶市林業局の東華(ドウドンフア)副局長は嘆いて「今回の消化は難しい」と述べた。29日の朝10時には玉竜山に大風が吹き、火があおられて50m以上も飛んだので、火事はさらに大きくなってしまった。臨時指揮部は策を練り、火事場の周囲の木を切り倒して隔離帯を作ることに決めた。駐大足空軍部隊の80人の兵士もこれに参加し、昼ごろまでに4つの隔離帯を築き、その長さは数kmに上った。玉竜山の植林場へ救援に行くには、山道を2?ほど歩かなくてはならない。救援物資や生活用品はすべて人力で運ばれた。箱入りミネラルウォーターや消火筒などを背負って山道を歩く人々の姿が至るところで見られた。子どもも参加している。大足県委員会の宋彬(ソンビン)副書記の話によると、この消火活動には2000人を超えた人が参加し、地元にある1000余りの鎌はすべて売り切れたが、火事はいまだに燃え続けているとのこと。8月29日午後4時、指揮部は参加者に、勝手に撤退することがないよう命令を下した。副局長は、今回の火事は連日の高温の気候と関連していると判断、現在損失を見積もることができないとコメントしている。重慶市では今年100年ぶりの干ばつとなり、800万人の飲用水が不足していると言われる。今後3日間の天気予報は、41℃の酷暑日だ。専門家たちは防火対策を講じる必要があると判断し、呼びかけている。

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