慰安婦や英雄を使った「悪ふざけ」が問題に―中国

Record China    2018年1月30日(火) 7時20分

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29日、観察者網によると、中国で最近、古典的な合唱曲「黄河大合唱」や従軍慰安婦、人民解放軍の模範的兵士・雷鋒など、歴史的人物や歌などのパロディー動画がネットで拡散され、問題となっている。写真は中国の慰安婦映画。

2018年1月29日、観察者網によると、中国で最近、古典的な合唱曲「黄河大合唱」や従軍慰安婦、人民解放軍の模範的兵士・雷鋒(レイ・フォン)など、歴史的人物や歌などのパロディー動画がネットで拡散され、問題となっている。

「黄河大合唱」は戦時中に作られ、その後文化大革命の際、愛国的・民族的な「黄河協奏曲」として編曲・再構成されて演奏、合唱された。しかし最近、動画サイトに「精神病院合唱団が歌う『黄河大合唱』」と題する動画が掲載され、登場した男女十数人はおかしな動作や表情でパフォーマンスを繰り広げていた。この動画は、ある企業の忘年会の様子を撮影したものとみられ、同様の動画はいくつもネット上にアップロードされているという。

また、泣き崩れる元従軍慰安婦女性をモチーフにした通話アプリの「スタンプ」も登場し、内外の批判を浴びたケースもあった。模範的兵士・雷鋒をモデルにしたパロディー・キャラクター「雷鋒マン」も、人民解放軍の軍服や帽子を身に着けた兵士がヒロインを助ける物語で、ブラックユーモア、ナンセンスギャグが散りばめられた内容が批判を浴びた。さらに、「革命の英雄」を揶揄(やゆ)した表現について、軍が「英雄をわい曲化し、悪用している」と強く批判する事態にもなった。(翻訳・編集/大宮)

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