Record China 2017年12月9日(土) 12時10分
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6日、中国のネット上に、日本で居酒屋を初体験したという中国人観光客の旅行記が掲載された。写真は作者提供。
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2017年12月6日、中国のネット上にこのほど、日本で居酒屋を初体験したという中国人観光客の旅行記が掲載された。以下はその内容。
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銀座から神田へ帰る時、神田駅の西側出口をまっすぐ行った所に磯丸水産が見えた。この店で一番目立つのは看板にある巨大な時計で、1から12までの数字が魚の名前になっている。
店内はまずまずの広さで、1階左側がテーブル、右側が日本料理店でよく見るカウンターだ。2階には上がらず、1階に席を見つけて座った。店内はほとんどが木製で、照明は温かみがあった。壁にかかったメニューに当日売られている美食が書かれている。
この店のカニ味噌甲羅焼きは、本物のカニ肉を使っていてカニの甲羅に味噌を加える。新鮮なカニ肉を甲羅と一緒に焼くと、濃厚な香りが辺り一面に広がる。細かく切ったネギをかけると、カニの風味と相まって、食いしん坊の心を瞬時に癒してくれる。
日本の枝豆は青緑色で、塩気はないが豆の香りがある。枝豆2粒と小さなタコを一緒に食べると、不思議な歯ごたえとすがすがしい豆の香りが相まって、これに冷えたビールを一口飲むと、濃厚な麦芽の香りとホップの香りで、大満足の小さなため息が出る。
磯丸水産を出て、食べ過ぎなくてよかったとこっそり思った。自制したので私のお腹はまだお酒が入る分が残っている。日本について言えば、とにかく酒文化と切っても切れない。神田駅付近には、いい感じの居酒屋が何軒かあり、すでに私は注目していた。神田駅を出た斜め向かいに、細くて狭い路地があって、ここが私の見つけた、とっておきの場所だ。
数歩も進まないうちに酔っぱらったおじさんを見かけた。それに若いお姉さんがお辞儀をしておじさんに帰り道に気を付けるよう言っていた。ここは酒を飲むのにもってこいの場所のようだ。さらに進むと何軒かの居酒屋があり、その中のIZAKAYAという居酒屋を選んだ。なかに入ってみると、やはり多くの人でにぎわっていた。
居酒屋に来たからにはやはり酒を飲まないと。だが、日本のビールはともかく、清酒は種類が多すぎる。私は生ビール1杯と白波を1本注文した。白波は焼酎で、口当たりは柔らかく、少し辛さがあるもののさわやかな甘みも。のどを通る時にさわやかさが広がり、胃に到達すると温かみがじんわりと広がる。酒とはこんなにもうまいものだったのか!
もちろん、つまみも説明しないといけない。焼き鳥とピーマン焼き、ナス焼き、枝豆、そして馬刺しを注文した。生まれて初めての馬肉の刺身だ。前に日本ドラマやゲームの中で馬刺しというメニューを見たことがあり、ずっと食べてみたいと思っていた。馬刺しを生卵につけると、噛みごたえのある馬肉と生卵の滑らかさが融合する。たっぷりと生卵をつけて一口食べてみると、とても良い口当たりだ。味についてはうまく形容できない。おかしな味はしないがやはり変な感じだ。でも私は受け入れられる味だった。
居酒屋で夜中まで飲んで悠々とホテルへ戻った。帰り道では周りに誰も人はおらず、私は落ち着いた心で十分に日本を感じることができた。清潔な街路、まちまちであっても秩序正しい建築物、奥まで見えない路地、どれも特別大好きだ。もうすぐホテルへ到着するという時に、酔っぱらった2人のサラリーマンが千鳥足で歩いているのを見かけた。2人はお互いに支え合いながら誰1人いない交差点で信号を待っていた。この一幕はいまだに忘れられない。(翻訳・編集/山中)
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