信じられるのは大統領だけ?韓国国民に起きている“珍現象”とは

Record China    2017年12月5日(火) 16時0分

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5日、韓国メディアによると、行政機関を含む公共機関の業務遂行について「よくやっている」と評価する韓国国民は30%にも満たないことが分かった。写真は韓国大統領府。

2017年12月5日、韓国・ソウル新聞によると、行政機関を含む公共機関の業務遂行について「よくやっている」と評価する韓国国民は30%にも満たないことが分かった。「ろうそく革命」によって誕生した文在寅(ムン・ジェイン)政府が積弊清算を通じた「信頼社会」の回復に取り組んでいるが、韓国国民の視線はいまなお厳しいという。

ソウル新聞とソウル大学言論情報学科のハン・ギュソプ教授は4日、全国の成人男女1703人を対象に先月実施した「33の公共機関に対する信頼度調査」の結果を公開した。それによると、33の公共機関の業務遂行について「よくやっている」と回答した人は27.8%に過ぎなかった。文大統領について「よくやっている」と評価した人が68.2%だったことに比べると、公共機関の信頼度は非常に低い。また、公共機関について「できていない」と評価した人は38.4%、「よく分からない」は33.8%に達した。一方、文大統領について「できていない」と評価した人は17.7%、「よく分からない」は14.1%だった。

信頼指数評価には「よくやっている(信頼)」「できていない(不信)」「よく分からない(無関心)」の項目が用意された。33の公共機関のうち信頼指数が50%を超えた機関はゼロ。指数が特に低かったのは国家情報院で9.9%、行政機関の中では国防部が最も低く、19.5%を記録したという。

この結果について、ハン教授は「公共機関に対する韓国社会の信頼度がいまだに低いという事実が明らかになった」と説明し、「国民が政府を信頼できないために文大統領個人の能力に期待する流れが出てきている」と指摘した。

これについて、韓国のネットユーザーからは「政府のこれまでの働きぶりを考えるととても信頼できない。お金持ちや芸能人の子どもがみんな外国に移住しているのを見て分からない?」「当然では?政府や公務員はいつも口だけなのだから」「確かに今の韓国は大統領1人だけが頑張っているという印象を受ける」「大統領が変わっただけで不正などの状況は何も変わっていない」など結果に納得する声が寄せられている。

一方で「韓国はメディアの方がもっと信頼できない」「事実を巧みに操作、歪曲(わいきょく)するメディアは信じられない」「そんな状態で大統領の支持率が70%を超えるはずがない」「これから信頼していこうという流れに水を差さないでほしい」など韓国メディアへの批判的な声も多く見られた。(翻訳・編集/堂本

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