2008年7月15日、最高値5000元(約7万5000円)の価格で、国内で2万6000枚を販売した北京五輪の開会式チケットが、営利目的の転売にさらされていると伝えられた。このほど、21万元(約315万円)の値段をつけたスーパープレミアチケットも登場したようだ。新華社の報道。

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国内では2万6000枚の販売数に対して55万人が応募した開会式チケットだが、チケットには航空券と同様に入場者の実名が印刷され、本人以外は使用できないようになっている。ただし、組織委への手続きを経れば1回に限り、譲渡の形で名義変更することが許されており、6月20日〜7月14日の期間でこれを受け付けた。これは、違法なダフ屋行為を防ぐための措置であるが、チケット販売所の責任者によると、実際に譲渡手続きに訪れる者は非常に少なく、各販売所で1日あたり10人にも満たなかったという。

もっとも、チケット入手希望者との「商談」を済ませた上で「正式な譲渡手続き」を踏み、高額で転売をするチケット所有者も確実に存在する。また、悪質なチケット転売業者が数百人の一般市民の身分証を入手し、それを用いて大量にチケットを購入しており、ネット上で転売するなど、違法行為は野放しに近い状態なのが現状だ。ネット上で転売にかけられているチケットは数十万元の値がついているものもあり、その枚数は数千枚以上との情報もある。

北京五輪組織委チケットセンターによると、現在のところチケットの譲渡件数については正確な数字が出ていないが、今月30日に閉会式チケットの譲渡手続きを締め切った後、正式な数字を公表するとしている。(翻訳・編集/愛玉)