脳死臓器の提供は「時期尚早」、患者家族間の交換生体腎移植は合法―中国

Record China    2008年6月16日(月) 8時27分

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13日、上海市で開催された第3回中国移植運動会、第2回臓器提供記念日の式典に出席した衛生部の黄潔夫部長は「2組の移植患者の家族間での交換腎臓移植」は合法との判断を示した。写真は角膜提供の同意書を手に持つ農民。

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2008年6月13日、上海市で開催された第3回中国移植運動会、第2回臓器提供記念日の式典に出席した衛生部の黄潔夫(ホアン・ジエフー)部長は「2組の移植患者の家族間での交換生体腎移植」は合法との判断を示した。京華時報が伝えた。

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今や臓器移植は有効な治療法として確立されているが、臓器提供者の確保が大きな問題として残っている。中国では臓器売買を防ぐため、2007年に「人体臓器移植条例」を制定、生体臓器ドナーを直系親族、三親等以内の傍系親族、あるいはそれに類するもの」と規定し、個別ケースの解釈を行う衛生部人体臓器移植技術臨床応用委員会(OTC)を設立した。先月、OTCは「患者の家族間で交換しての生体腎移植」は合法との判断を下したという。

中国には100万から150万人の移植を必要とする患者がいるとの統計があるが、死後の臓器提供者は年に40〜50人にとどまっている。黄部長は交通事故死亡者の10%が臓器提供に応じれば問題は解決するとして制度作りを進める意向を示した。また、脳死患者の臓器提供に関しては「時期尚早」として現時点では立法化する意志がないことも表明した。(翻訳・編集/KT)

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