<四川大地震>「表彰するなら餌をくれ、ワン」救助犬に「ヒーロー犬」の栄誉―雲南省

Record China    2008年6月13日(金) 12時1分

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6日、雲南省消防総隊は、このほどの四川大震災で生存者捜索に奔走した災害救助犬7頭を「震災救援英雄犬」として表彰。10日間の捜索活動で瓦礫の山を歩き回り、6人の命を救った。写真は5月18日、四川省綿竹市での捜索・救助活動の様子。

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2008年6月6日、雲南省消防総隊は、このほどの四川大震災で生存者捜索に奔走した災害救助犬7頭を「震災救援英雄犬」として表彰した。中国消防オンラインの報道。

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彼らは01年に雲南省昆明消防分隊が結成した、全国初の「消防救助犬チーム」の一員。チームは7年間の活動で1000回近くに上る捜索・救助活動を行い、348人の命を救っている。このほどの四川大地震発生直後には、10頭編成の特別チームとして被災地に派遣された。救助犬らは四川省内各市、51か所の災害現場を巡回し、距離にして3000kmを踏破するという驚異的な捜索活動を展開した。合計10日間の捜索活動で、チームは瓦礫の下から206人を発見、うち6人が命を救われた。また、混乱する被災地のパトロールなどにも従事したという。

昼夜を問わず続けられた捜索活動で、荒れ果てた瓦礫を這い回った彼らの手足も、生存者を求めて酷使された鼻も痛々しく傷つき、まさしく血のにじむような激務に耐えてきたヒーロー犬たちだが、1頭として音を上げず、逃走することもなく、捜索の第1線で活躍した。

このほど行われた表彰式には、そうそうたる関係幹部らが出席、「雲南省公安消防総隊が昆明市公安消防分隊の7頭の捜索救助犬に“震災救援英雄犬”の称号を授与する決定について」と、長々と題された声明文が仰々しく読み上げられたが、列席したヒーロー犬らは当然、訳もわからずキョトンとするばかり。さらに表彰式では、それぞれの犬に「英雄犬栄誉証書」と10万元(約150万円)のボーナスが支給された。餌も充分に準備されない劣悪な環境下、日夜に渡って満身創痍で任務について来た彼らだが、彼らにとってはこれらのごほうびは「ただの紙切れ」。「そんなものよりも、おいしいご馳走をくれ!」胸の中にはそんな思いが去来していたに違いない。(翻訳・編集/愛玉)

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