2008年6月10日、10日付第一財経日報によると、中国中鋼集団はこのほど、オーストラリアの鉄鉱石鉱山会社、ミッドウエストの株式保有比率をこれまでの33．82％から40．09％へと引き上げたと発表した。ミッドウェストを巡っては、豪鉄鉱石鉱山会社マーチソン・メタルズが株式交換方式による合併を提案しており、これに対抗する措置とみられる。

【その他の写真】

同社は先ごろ、1株6．38豪ドルでミッドウェストの保有株式比率を50．1％までに引き上げる敵対的TOB（株式公開買い付け）を提案。これに対しマーチソンは5月26日、1株7．12豪ドルでの株式交換方式による合併をミッドウェストに提案した。

中鋼集団関係者によると、同社のミッドウエストの買収期限は当初計画の6月13日から7月18日まで延期されており、マーチソンの買収提案を阻止するのに優位な条件にある。

ただミッドウエストはこのほど発表した声明の中で同社株主に対し、中鋼集団とマーチソンによる買収に決着が着く以前に、中鋼集団への保有株売却を継続しないよう求めた。（翻訳・編集/HI）