2008年6月6日、香港・経済通が6日までに伝えたところによると、陝西省の呉登昌副省長はこのほど、省内の石炭企業に対して9月15日まで電力用石炭価格の引き上げを控えるよう求めた。電力企業の燃料コストが上昇する中、需要が高まる夏季の電力供給の確保を目的に、価格を押さえ込む狙いがあるとみられる。

4日には、山東省政府が3カ月の期間限定で省内炭鉱の1月当たり生産量を全体で250万トン増産させるほか、6月から電力用石炭の平均価格を1トン当たり10人民元引き下げると発表したばかり。業界からは「発電用石炭の在庫が不足している他の省でも同様の介入策がとられる可能性がある」との見方が浮上している。（翻訳・編集/KS）