<四川大地震>建物の“向き”が耐震性に影響、専門家が指摘―中国

Record China    2008年5月26日(月) 17時21分

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25日、建物の倒壊は“地震の方向”と深く関係しており、耐震性が著しく落ちる場合があると中国の建築専門家が指摘した。写真はの都江堰市の被災地。

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2008年5月25日、東方早報によれば、今回の四川大地震では、学校の校舎が多数倒壊したが、建物の“向き”も耐震性に大きく影響すると、同済大学建築・都市計画学院長で、住宅・都市建設部の震災再建専門グループのメンバーでもある呉志強(ウー・ジーチャン)氏が指摘した。

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呉氏を代表とする6名の専門家は18日、被災地の視察を行い、建設部、四川省建設庁の関係者と震災後の都市計画について協議した。地震の発生する日時や場所、震度を正確に予想することは不可能だが、断層の走る方向はわかっているとし、呉氏は、地震が発生した際に建築物に影響する振動の方向を考慮すべきだと指摘。建物の倒壊は“地震の方向”と深く関係しており、建物が平行して同じ方向に向いていると、耐震性が著しく落ちるとした。

また、一部では煉瓦の上にコンクリートパネルが使用されていたが、鉄筋が入っていない、または鉄筋が不足しており、強度がないに等しかったという。こうした建物は、見た目は良くとも、実際には建築基準を満たしていない「偽現代建築」だとして、注意を喚起した。(翻訳・編集/岡田)

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