<四川大地震>被災者への心理ケアは20年の長期計画で―中国

Record China    2008年5月26日(月) 12時52分

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25日、中国心理学会の「危機および災難心理救援プロジェクトチーム」は24日、四川大地震の被災地に心理ケアステーションを設置し、今後20年間にわたり被災者の心の治療を続けると発表。写真は四川省安県の被災地。

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2008年5月25日、中国心理学会等3団体で設立された危機および災難心理救援プロジェクトチームは24日、四川大地震の被災地に心理ケアステーションを設置し、心に傷を負った被災者に対し今後約20年間の長期的なケアを行うと発表。北京の「京華時報」が伝えた。

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同プロジェクトチームによる1週間にわたる現地調査の結果、被災者の心の傷はますます深刻な状況に陥っており、救助隊員にも同様の心理的外傷が見られることが判明。精神的ダメージには個人差があるものの、極限状態にまで追い込まれている被災者や救助隊員が存在することも確認された。

各被災地では現在、約50グループ1000人以上の心理支援チームがボランティア活動を行っている。だが、これらの支援チームのメンバーの多くは、被災者心理を専門的に学んだ経験がないため、かえって被災者の精神的混乱を招くケースも。このため同チームは、専門的な知識や経験のない者が被災地を訪れて活動することをやめるよう強く呼びかけている。

1976年に発生した唐山大地震では、多くの被災者が20年、30年たってもPTSDに悩まされ続けたことから、同プロジェクトチームは四川大地震の被災者に対して、長期的計画を立てて救済に当たる決意を示した。(翻訳・編集/本郷)

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