<点描・北京五輪>朝倉浩之の眼・中国陸上、ドーピング”陽性”で永久追放

Record China    2008年5月24日(土) 10時42分

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今日22日から、陸上の五輪テスト大会「中国オープン」が国家体育場(愛称:鳥の巣)で行われる。写真は鳥の巣。

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今日22日から、陸上の五輪テスト大会「中国オープン」が国家体育場(愛称:鳥の巣)で行われる。

それを前に20日、陸上の国家代表らは国家体育総局で「反ドーピング活動 署名式」に出席した。これは、北京五輪において、中国陸上代表はドーピング行為を絶対に行わないという誓約書にサインするもの。もしも、期間中のドーピング検査で「陽性」が出た場合、選手、指導者ともに「陸上界から“永久追放”」されることに同意する、という非常に厳しい内容だ。

特に、ドーピング問題の「多発地帯」である陸上競技にとっては、非常に大きな問題。ここ数年、中国は国家を挙げて、ドーピング撲滅に取り組んでおり、まさに「威信をかけて」防止をするということを形で示したことになる。

「陽性」が出た場合は、「永久的な試合出場禁止」「国家代表から追放」「報酬の返還」、そして「所属チームの全国運動会(日本の国体に当たる)出場禁止」という重罰が待っている。選手個人だけでなく、その所属チーム(一般的には各省の代表チーム)にも厳罰が下ることになっており、非常に厳しい内容といえよう。

すでに、国家代表の合宿所では、食品の完全管理を行っており、外からの持ちこみは全くダメ。ついでにアルコール類も禁止という厳格な管理が行われている。

<注:この文章は筆者の承諾を得て個人ブログから転載したものです>

■筆者プロフィール:朝倉浩之

奈良県出身。同志社大学卒業後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ・ニュース・ドキュメンタリー等の制作・取材に関わる。現在は中国にわたり、中国スポーツの取材、執筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中国国際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。

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