フライメディア 2017年10月23日(月) 15時10分
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近年、ものづくりのワークショップをはじめ、お稽古ブームがきている上海。
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近年、ものづくりのワークショップをはじめ、お稽古ブームがきている上海。日本と少し違うのはお稽古の場所のほとんどが、大型のショッピングモール内であることだ。ショッピングモールでは、ワンフロア全てを利用してカルチャー中心のワークショップを集めたり、ワークショップコーナーを常設したりして、集客の目玉にもしている。
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こうしたワークショップのコンテンツはいろいろあるが、最近特に目につくようになったのが、「絵画」教室で、中でも流行なのが「油絵」のようだ。
油絵教室のシステムはモールや教室により様々だが、短時間で完成させる単発コースもあれば、本格的に習うコースもあり、目的や時間にあわせて選べる。その多様な対応も魅力の一つで、平日は会社帰りの若者が立寄り、週末になると親子連れが多く集まる。
「油絵」と聞くと初心者には敷居が高い感じもするが、気軽に参加できるコースなどを見ると、初心者でも楽しめるプログラムになっているようだ。
まず、描きたい絵を決めるのだが、手本となる画像データが無数にあり、その中から選ぶのが一般的。手本を見て、模倣して描くので、初心者でも作品を完成させることができる。もちろん、美大生など絵心のあるスタッフのサポートもあるので安心。
料金はサイズや難易度にもよるが、初心者向けのA3程度の比較的小さいサイズであれば、約160元(約2650円)前後、1〜2時間程度で仕上がるレベルである。
上海のこうしたショッピングモールにあるカルチャー教室は、オープンスペースで開放的な空間に設計されている。このため、絵を描いていると、モールに来ている人が立ち止まって見ていたりするので、ちょっとした画伯気分にもある。
お洒落なエリアにあるショッピングモール内の教室はスタイリッシュな空間の中で、高層ビルが立ち並ぶ景観を見ながら、白いキャンパスに向かえ、「フォトジェニ」好きの女性に人気が高い。
また、親が子どもの教育に熱心なのは万国共通。どんなに費用がかかっても、子どもにとって良いと思うことはしてあげたいという親心に、教室側も親子料金やキッズイベントを設定するなど、余念がない。特に中国の小学校の勉強が厳しく、子どもの負担が大きいことはよく知られているが、近年は知識を詰め込むだけの教育に疑問を感じる親も増えている。
勉強での成績に固執するあまりに鬱病やノイローゼになる子どもが多くなってきたことも社会問題となっており、アートや音楽など芸術的なことを学ぶことで、感情や感性を育てる、いわゆる情操教育が重視され始めてきた。良い成績をとることだけを求めるのではなく、子どもの個性を伸ばしていこうとする声が大きくなってきたあらわれである。(提供/フライメディア)
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