<四川大地震>「震災で中国に新ナショナリズム」―豪紙

Record China    2008年5月22日(木) 16時10分

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21日、四川大地震をきっかけに中国で新たなナショナリズムが起こっているとオーストラリア紙が報じた。写真は「全国哀悼日」3日目の21日、北京・天安門広場に集まった市民達。

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2008年5月21日、オーストラリアの新聞「The Age」紙は、四川大地震をきっかけに中国で新たなナショナリズムが起こっているとする論評を掲載した。毛沢東時代に盛んに叫ばれていた「人民のために奉仕する(為人民服務)」という精神が、現代中国に復活したと評している。香港のニュースサイト「星島環球網」が伝えた。

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記事では、60年代の大飢饉や文化大革命を知らない若い世代が団結し、懸命な救援活動を展開していると紹介された。インタビューに応じた医師の張さん(40歳)は、「震災前までは、今の若者は快楽主義に傾倒し、倫理や道徳は完全に欠如、社会主義の良いところは全て腐りきってしまったと思っていた」とコメント。だが、こうした若者の多くが同胞の危機を救おうと立ち上がった姿に、「中国は大丈夫だ」と感じたという。「震災は我々中国人を団結させた。天は我々に大きな試練を与えたが、我々は負けずに立ち向かう。なぜなら我々は中国人だから。中国人民の力は無限だ」と語った。

今回の震災で壊滅的な被害を受けた被災地では、復興まで数年を要すると見られているが、記事では、「中国人の間に芽生えた新たな団結力とボランティア意識が、復興の大きな力になるだろう」と締めくくられている。(翻訳・編集/NN)

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